こんにちは!

制作部のけんちゃんです!(・ω・)ノ

ようやく梅雨が明け、暑い、暑い夏がやって来ましたね!!( ̄▽ ̄;)

今回は、そんな暑い夏を冷やっと、ゾクゾクさせる
夏おすすめの本をご紹介したいと思います。

☆おすすめその1

『OUT』 (講談社文庫上・下)


著:桐野夏生

■桐野夏生(きりの なつお)
1951年、石川県金沢市生まれ。’93年、『顔に降りかかる雨』で、第39回江戸川乱歩賞を受賞。

代表作に『柔らかな頬』(1999年)、『グロテスク』(2003年)、『東京島』(2008年)などがあります。

また、直木賞、泉鏡花文学賞、柴田練三郎賞、婦人公論文芸賞、谷崎潤一郎賞、紫式部文学賞、紫綬褒賞を受賞など

めちゃくちゃ受賞歴が多い作家さんです。

 

実際の事件を題材にした作品が多く、人の心の闇や、偶然が重なり狂っていく様を巧みに描く描写力が魅力的です。

『OUT』は1998年に日本推理作家協会賞を受賞し、80万部を越すベストセラーとなりました。

 

2004年に米ミステリー界のアカデミー賞といわれるエドガー賞 長編賞の4作品に、日本人作家として初めてノミネートされた作品です。

また、、1999年にフジテレビでドラマ化、後に映画化もされ、社会現象にもなりました。

 

◆内容

〜 深夜の弁当工場で働く主婦たちは、それぞれの胸の内の得体の知れない不安と失望を抱えていた。

「こんな暮らしから脱け出したい」そう心中で叫ぶ彼女たちの生活を外へと導いたのは、思いもよらぬ事件だった。

 

なぜ、彼女たちは、パート仲間が殺した夫の死体をバラバラにして捨てたのか?自由への出口か、破滅への扉か?

4人の女たちが突っ走る荒涼たる遍路。魂を揺さぶる犯罪小説。〜

 

死体をバラバラ!!Σ(゚д゚lll)

聞いただけでもゾクゾクしますよね!

 

女性たちの負の力による結束と、その結びつきが解けたときの行動の怖さにゾクゾクします!

まさに『OUT』な女性たちが描かれたホラー映画のような作品です!

 

 

☆おすすめその2



『怒り』(中公文庫上・下)
著:吉田修一

■吉田修一(よしだ しゅういち)

1968年長崎県生まれ。
97年、「最後の息子」で文學界新人賞を受賞、作家デビュー。

2002年『パレード』で山本周五郎賞、『パーク・ライフ』で芥川賞、07年『悪人』で毎日出版文化賞と大佛次郎賞、10年『横道世之介』で柴田錬三郎賞を受賞。

『パレード』、『悪人』、『横道世之介』は映画化もされ、

中でも『悪人』は、第34回日本アカデミー賞において

最優秀主演男優賞(妻夫木聡)、最優秀主演女優賞(深津絵里)、最優秀助演男優賞(柄本明)、最優秀助演女優賞(樹木希林)、最優秀音楽賞(久石譲)

と多くの賞を受賞し、興行収入19億円超のヒット作となりました。

そして、『怒り』は、

2007年に千葉県市川市において、英会話学校講師リンゼイ・アン・ホーカー(当時22歳)が市橋 達也(いちはし たつや・当時28歳)に殺害された「リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件 」を題材にした長編小説。

2016年に『悪人』と同じ李 相日監督・脚本により、超豪華キャストで映画化され、こちらも同様に、第40回日本アカデミー賞で多くの受賞をしています。

◆内容

〜八王子郊外で若い夫婦が自宅で惨殺され、犯人は逃走した。

殺人事件から1年後の夏。
房総の漁港で暮らす洋平・愛子親子の前に田代が現われ、
大手企業に勤めるゲイの優馬は新宿のサウナで直人と出会い、
母と沖縄の離島へ引っ越した女子高生・泉は田中と知り合う。

身元不明の3人の男がそれぞれ現れ、
訝られながらも次第に周囲に受け入れられ、それなりの人間関係が作られていく。

ある日、警察が八王子事件の犯人の整形手術後のモンタージュ写真をテレビ番組で公表したのをきっかけに、それぞれの人間関係に揺らぎが生まれはじめる。

惨殺現場に残された「怒」の血文字。

整形をして逃亡を続ける犯人・山神一也は3人の中にいるのか?〜

千葉、東京、沖縄と3つの話が繰り返し展開される構成になっていて、同じ時間の中で、それぞれに犯人らしき人物との出会いが描かれています。

この怪しき3人の中で、犯人は誰なのか?
といような謎解きミステリー小説かと思われますが、

しかし!!

この作品の重要な本質は、そこじゃないんです!ƪ(˘⌣˘)ʃ
誰が犯人なのか?ではなく、
この3人の誰かをどうして犯人だと思ったのかが重要になります。

“人は何をもって信用するのか”
人間という生き物について深く考えさせられます!

 

☆おすすめその3



『イニシエーション・ラブ』(文春文庫)
著:乾くるみ

■乾くるみ(いぬい くるみ)

1963年、静岡県生まれ。98年『Jの神話』で第4回メフィスト賞を受賞して作家デビュー。

2004年に刊行した『イニシエーション・ラブ』はその年の「このミステリーがすごい」で第12位、「本格ミステリベスト10」で第6位と高く評価されます。

2005年に同作で第58回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補作となります。

 

2007年に同作が文庫化されると、雑誌やテレビ番組などでたびたび紹介されロングヒットとなり、130万部を超えるミリオンセラー小説です。

こちらも松田翔太と前田敦子が共演し、堤幸彦監督で映画化され話題となりました。

 

◆内容

〜「僕」こと鈴木がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて……。

バブルにわく1980年代後半の世相や流行を背景に、甘美でときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説。〜

内容にあるように、A- sideとB- sideの2場面に分かれた、ただの恋愛小説。

と思いきや!!Σ(・□・;)

カバーには「最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する」と注意書きがあります。

「読み終わった後は必ずもう一度読み返したくなる」二度読み必須のミステリー小説なのです!

以上3つの作品をご紹介しましたが、全て夏を設定にした小説なので、夏を味わいながら、冷やっと、ゾクゾクできます!( ^∀^)

 

気になった作品がありましたら、
この夏、是非、読んでみてください!

 




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